2021年9月29日

量子力学では、現在の状態を知ることも、将来の状態を知ることも不可能で、宇宙は「偶然」に支配されている事になります。また、あらゆる可能性の世界を内包している事にもなります。アインシュタインは量子力学の一連の成果に対し、「神はサイコロをもてあそばない」とかたくなに否定しましたが、彼は完敗することになりました。それから量子力学は定説となり、異なる要素が空間や時間を超えて、テレパシーで通じあっているかのような相関関係を持つという事が数多く発表されてもいます。
 ロンドン大学のボームは、この現実の宇宙である「明在系」の秩序の裏に、はるかに大きな「暗在系」の秩序が存在しているという仮説を提唱しました。
 これは科学者が、「この世」のほかに「あの世」を認めた事になります。
 こうした極微の世界を探求すればするほど、物理学者たちは東洋の哲学や神秘思想と符合した宇宙観への認識を深めました。
 カプラは、物理学の最新成果と東洋の哲学思想の類似性をみごとに証明してみせました。彼の著書『タオ自然学』は世界的なベストセラーとなったほどです。タオとは中国語で「道」という意味です。
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