ノアは、聖書の創世記にある洪水物語の主要登場人物です。神は人間たちが罪を重ねているのを見て腹を立て大洪水を引き起こして地上から拭い去ってしまうという物語ですね。
神は無垢な人だったノアを人類滅亡から救おうとして、ノアに「七日後に40日間昼夜にわたって雨を降らせて、大洪水を引き起こすと告げます。そして、巨大な箱舟を作り、ノアと妻、三人の息子と妻たち、それからあらゆる種類の動物を雄雌二匹ずつ乗せるように命じます。
箱舟は150日間さまよったあと、神はノアにも「産めよ、増えよ」と言い、さらに今度は二度と人類を滅ぼさないと約束し、その印として雲の中に虹を置いたという話しです。
キリスト教も、ユダヤ教もノアと洪水を宗教説話の重要な位置付けにして扱っています。
そこには、選民思想(神から選ばれた人が救われる)という思想が読み取れますし、神がノアに命じた「産めよ、増えよ」はアダムとイブ、ヤコブにも共通するキーワードです。
産めよ増えよ繁栄せよというのは、高次元を象徴する言葉ですね。高いものに触れれば繁栄する。ですが、人間は神から選ばれた人だけ救われるということは、時代遅れで本当は自分自身がどう思うか、それだけです。

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